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見守るってこういう事 [感動する怖い話 家族]

両親が共働きで祖母に育てられた兄。私は祖母の家に行っただけで大泣きしたので他の人に預かってもらっていた。

祖母は私が小学3年のときに亡くなった。

それから一年ぐらいしたときに、夢を見た。私が金縛りにあって目だけ動かすと、ベッドの横に祖母がいる。二段ベッドの下で寝てる兄をすごく穏やかな顔でみつめてた。

見守るってこういう感じなんだろうなって思っていたら朝になって母に起こされた。

母は私を起こすなり、

「電気は消して寝なさいって言ってるでしょ!」

と、私をしかった。

寝ぼけた私は、

「あ、そうか。電気ついてたからおばあちゃんの顔がみえたんだ。」

と思った。

覚醒してから、

「てことは、こりゃ夢じゃねえのか?」

などと思ったが、家族が幽霊否定派だったので話しても怒られるだけだと思い、夢だと思う事にした。

その事をずっと忘れてたんだけど、十何年後のおととしにふと思い出した。

兄が一流企業に就職が決まった日のおめでとう会で。自分でもなんで今頃?と思ったけど、とりあえず兄に話してみた。

バカみたいに飲んでた兄が急に真面目な顔になり、

「そっか。ずっと会いたいと思ってたけど、そうやって見守ってくれてたんだな。」

と言って涙ぐんだ。おばあちゃんのこと大好きだったもんね。



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死んだ犬の幽霊 [動物]

うちの犬は死ぬ2ヶ月くらい前(祖父の癌の手術が成功した前後)から呆けました。

私が会社を辞める当日(私の誕生日でもあった)母から泣きながら「ドンが死んだ」と会社に電話がありました。

犬は自分が死んでも悲しみが一番少なくて済む日を選んで待ってたんだと思う。

ドンを溺愛していた母の悲しみが和らぐよう、母と仲良しの私が次の日から家にいる日を選んで…その日は父の大ファンの中日の優勝が決定した日でもありました。

そして私はその日から一週間幻覚を見ました。

ドンは若い時の姿で嬉しそうに家中駆け回っています。

日が経つにつれ、その姿は少しづつ上がっていき、やがて幻覚は見なくなりました。



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友達に貸した金 [友情]

学生の頃

俺が2000円貸してたツレが久しぶりに家に来た。

そいつは一晩泊まっていって、帰り際に「あの金、近々返すから・・」といって出ていき、その3日後バイクの事故で死んだ。

しばらくして、久しぶりにソイツの家の近くに行ったとき、生前よく一緒に行ったパチンコ屋へ入った。

ところが、俺の座った台は壊れていて、チャッカーに入ってもないのにジャンジャン玉が出た。

てきとーなところで、隣のひとに「この台壊れてるからやってみなよ」と言って俺は景品交換へ行き、帰り際にもう一度さっきの台を見たが、「ぜんぜんシブイよ、これ。壊れてないよ!」と言われた。

「あっ、金返してくれたんだ・・・」

俺はひとり泣いた。



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夢での励まし [感動する怖い話 家族]

私が学校でのいじめで苦しんでいた頃、親にもひどいこと言われて孤独だった。

精神的にボロボロになって死を本気で考えるようになっていた時、不思議な夢を見た。

視界が真っ白で誰か二人の声だけ「がんばれ、がんばれ」って・・・

何となく死んだ祖父と生まれる前に亡くなった(と聞いている)私の姉だと思った。

見守っていてくれる人(?)がいる・・・

例え夢であっても私には救いとなった。


今私は生きている、引きこもりだけど・・・。

これで立ち直ったって話ならカッコいいんだけど・・・



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一緒に探してくれた人の正体は [感動する怖い話 家族]

ある日の雨の降る夜、会社から家路を急いでいたAさんが田んぼのあぜ道で何かを探している人に気付きました。

「どうしました?」Aさんが問い掛けるとその男性は消え入りそうな声でこう言いました。

「長男に買ってきた消防車のオモチャが見つからないんです。」

「そうですか・・・一緒に探してあげましょう。」とAさんも泥がつくのもイヤがらず一緒に探しました。

でも、どんなに探しても全然見つかりません。

二人で泥だらけになりながら、雨の中必死で探しました。

「無いですねぇ・・・。」と何気なく男性の横顔を見たAさんはおかしな感覚を覚えました。

「・・・あれ?、この人どっかで見た様な・・・。」

でも、そんな気にも留めませんでした。

「無いなぁ・・・困ったなぁ・・・。」そう言う男性を慰め、ほんのちょっと下を向いた時に、男性の気配が無くなりました。

「あれ?」周りをいくら見渡しても男性の姿は見えません。

「おっかしいなぁ・・・」不思議と怖さも無く、泥だらけの姿で家に帰りました。

その泥だらけの姿を見た母親から「どうしたの?」と尋ねられたAさんは今あった事を母親に話ました。

みるみる内に母親の顔色が変わって行きます。

「どうしたん?」そう言うAさんの前に母親は古いアルバムを持って来ました。

「その男の人って・・・この人かい?」

Aさんがアルバムを見ると、そこには幼いAさんを抱いたさっきの男性が写っていました。

「あ・・・・・。」

Aさんは言葉を失いました。

母親はAさんが小さかった頃他界した父親の話をしてくれました。

おもちゃの消防車を買って帰る途中で車にはねられる事故で他界した事も・・・。

「あんたが一緒に探してくれて良かった。」と母親は号泣したそうです。



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