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見守るってこういう事 [感動する怖い話 家族]

両親が共働きで祖母に育てられた兄。私は祖母の家に行っただけで大泣きしたので他の人に預かってもらっていた。

祖母は私が小学3年のときに亡くなった。

それから一年ぐらいしたときに、夢を見た。私が金縛りにあって目だけ動かすと、ベッドの横に祖母がいる。二段ベッドの下で寝てる兄をすごく穏やかな顔でみつめてた。

見守るってこういう感じなんだろうなって思っていたら朝になって母に起こされた。

母は私を起こすなり、

「電気は消して寝なさいって言ってるでしょ!」

と、私をしかった。

寝ぼけた私は、

「あ、そうか。電気ついてたからおばあちゃんの顔がみえたんだ。」

と思った。

覚醒してから、

「てことは、こりゃ夢じゃねえのか?」

などと思ったが、家族が幽霊否定派だったので話しても怒られるだけだと思い、夢だと思う事にした。

その事をずっと忘れてたんだけど、十何年後のおととしにふと思い出した。

兄が一流企業に就職が決まった日のおめでとう会で。自分でもなんで今頃?と思ったけど、とりあえず兄に話してみた。

バカみたいに飲んでた兄が急に真面目な顔になり、

「そっか。ずっと会いたいと思ってたけど、そうやって見守ってくれてたんだな。」

と言って涙ぐんだ。おばあちゃんのこと大好きだったもんね。



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夢での励まし [感動する怖い話 家族]

私が学校でのいじめで苦しんでいた頃、親にもひどいこと言われて孤独だった。

精神的にボロボロになって死を本気で考えるようになっていた時、不思議な夢を見た。

視界が真っ白で誰か二人の声だけ「がんばれ、がんばれ」って・・・

何となく死んだ祖父と生まれる前に亡くなった(と聞いている)私の姉だと思った。

見守っていてくれる人(?)がいる・・・

例え夢であっても私には救いとなった。


今私は生きている、引きこもりだけど・・・。

これで立ち直ったって話ならカッコいいんだけど・・・



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一緒に探してくれた人の正体は [感動する怖い話 家族]

ある日の雨の降る夜、会社から家路を急いでいたAさんが田んぼのあぜ道で何かを探している人に気付きました。

「どうしました?」Aさんが問い掛けるとその男性は消え入りそうな声でこう言いました。

「長男に買ってきた消防車のオモチャが見つからないんです。」

「そうですか・・・一緒に探してあげましょう。」とAさんも泥がつくのもイヤがらず一緒に探しました。

でも、どんなに探しても全然見つかりません。

二人で泥だらけになりながら、雨の中必死で探しました。

「無いですねぇ・・・。」と何気なく男性の横顔を見たAさんはおかしな感覚を覚えました。

「・・・あれ?、この人どっかで見た様な・・・。」

でも、そんな気にも留めませんでした。

「無いなぁ・・・困ったなぁ・・・。」そう言う男性を慰め、ほんのちょっと下を向いた時に、男性の気配が無くなりました。

「あれ?」周りをいくら見渡しても男性の姿は見えません。

「おっかしいなぁ・・・」不思議と怖さも無く、泥だらけの姿で家に帰りました。

その泥だらけの姿を見た母親から「どうしたの?」と尋ねられたAさんは今あった事を母親に話ました。

みるみる内に母親の顔色が変わって行きます。

「どうしたん?」そう言うAさんの前に母親は古いアルバムを持って来ました。

「その男の人って・・・この人かい?」

Aさんがアルバムを見ると、そこには幼いAさんを抱いたさっきの男性が写っていました。

「あ・・・・・。」

Aさんは言葉を失いました。

母親はAさんが小さかった頃他界した父親の話をしてくれました。

おもちゃの消防車を買って帰る途中で車にはねられる事故で他界した事も・・・。

「あんたが一緒に探してくれて良かった。」と母親は号泣したそうです。



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祖母の遺影 [感動する怖い話 家族]

去年のちょうど今頃の話なんだが。
仕事の関係で俺はほとんど日本にいなかった。
で、六ヶ月振りに日本に帰って来たんだよ。

帰ってきた港の直ぐ近くに祖母と叔父夫婦が住んでる家があったんで、土産持ってな。
んで、いつも通り

「おいばばぁ!今年の夏は暑いけどくたばってへんやろなw」

とか言いながら家に入った訳。
でも祖母の返事が返ってこない。いつもなら

「お前こそ死んだと思ってたわwwww」

とか笑いながら出てくるのに。

で、代わりに出てきたのが叔父。
「ばあさん、3月に脳梗塞で・・・」
って突然言われたんだよ。
慌てて祖父の仏壇のある仏間に行ったら、祖父の遺影の横に祖母の遺影が。
俺もう、大声出して泣いたのよ。祖母は大好きだったのに、その死に目にも会えなかったのかよってな。
そしたら、突然祖母の声が聞こえたんだよ。

「○○(俺の名前)、うちが死んだら笑ってやるって言ってたやないか!笑え!」

ってな。
一緒にそこにいた叔父夫婦もしっかり聞こえたらしい。

もうそこからは俺も叔父夫婦も大笑いしながら大泣き。
滲んで良く見えない視界の隅で、祖母の遺影が笑ったような気がした。



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妹の生まれ変わり [感動する怖い話 家族]

俺の妹は、俺が17の時死んだ。

今からもう8年前。

まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟もネコかわいがりしてたね。

でも、もともと病弱でさ、ちっちゃくてさ。

めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも泣くんだよ。

「兄ちゃん、兄ちゃん」って。

いっつも俺の後についてくんの。

街にあるショートケーキが大好きでさ、
1週間に1回くらいバイト代で買ってやってた。

食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、
とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて・・・。

妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして、
中学校で弟拾って、速効病院に行った。

色んな機械つけて妹は寝てた。

おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ・・・」って、
なんかじいちゃんに拝んでるし。

「シノを連れてかんといて!お願いや」

じいちゃんは、妹のシノが生まれてすぐに亡くなっている。

シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、
死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。

俺がシノのそばに行って「シノ!シノ!」って呼ぶと、意識が戻った。

「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」

「よーしわかった。いっぱい買ってきてやるから死ぬな!
 寝るな!起きてんだぞ」

俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。

俺がショートケーキ買ってきて、病室のドアを開けると、妹が笑ってて、

「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」

って一口食わしたら、

「おいしいー・・・ありがと、にいや」

あの、俺が大好きなとびっきりの笑顔で笑って。

そして目を閉じて、それっきりだったんだ。

すぐにピーーーーーーーーーって、機械が。

電気ショックとかやっても無駄だった。

棺おけに入るときに、お気に入りの、
おかんが作ってやった紺色のフリルのいっぱいついたドレスを着てた。

ばーちゃんが作ってやったお手玉も入れてやった。

俺、1年くらい立ち直れんかった。

壁にさ、誕生日に妹がくれた「にーやん達の顔」って絵があってさ。
まだ6歳だから下手くそでさ、でも兄弟で笑ってんの。

俺と一番上の兄貴の間で、カチューシャ付けた妹が笑ってる絵。

もうそれ見るたびに泣けてくるんだよ。

でも我が家でな、ちょっと不思議なことが
起きるようになったのはそれからなんだ。

夜中にバーちゃん(ボケてない、霊感がある)が、

「あぁ、じーさん、紫乃連れてきてくれたん。
 そう、その服、気に入っとんのな。
 
 あぁ、そうかそうか、着れて嬉しいか」

障子の隙間から見ると、ばーちゃんが笑ってんの。
相づちまで打ってさ。

テーブルにお茶とジュースまで出してさ。

妹の好きな、地元の古い店が作ってる瓶のサイダー。

俺、ついついばーちゃんの部屋あけちゃった。

そしたら、ばーちゃん、慌てもせずにさ、

「ヒロトー、じいちゃんとシノがそこに来とる、挨拶せえ」

って、俺にまでお茶だすし。

「これ飲んだら、帰るとこまで帰りんさい」

ってばーちゃんは笑ってた。

まぁ、それくらいは序の口。

おかんが台所で、弟のおやつにホットケーキ作ってたら、
作っといた一皿の、1枚の半分だけが無くなってんだって。

歯型ついてて。どう見てもシノの口の大きさでさ。

「あの子、ホットケーキも好きやったからなぁ」

ばあちゃんもおかんも涙してんの。

あとは、家に居るときに、
シノの声を聞いたことは家族全員がある。

おとんが、

「きっとこの家が好きで出て行かないんだろう」

って言ってたな。

で、就職するからって、俺は東京で一人暮らしを始めた。

その頃、好きな女もできて、告白しようか迷ってた。

ある日、夢ん中、妹とよく行った公園で、2人でベンチに座ってた。

「にーちゃんは、あの人好きなの?」

おかんが作ってやったフランス人形みたいなドレス着てさ、

妹が笑ってんの。

向こう側のベンチに、俺の好きな人が座って本を読んでて、それを指さしながら、

「うん」

って俺が答えると、

「大丈夫、シノが何とかしたげる」

って笑ってた。

んで、しばらく経ったある日さ、その女の人から告白されてしまった。

それから、そのまま今に至るわけで。

結婚して、しばらく経って、実家にシノとじーちゃんの墓参りに行った時のこと。

墓前でさ、俺の奥さんが言うんだよ。

その話を聞いて俺の心臓は飛び出しそうになった




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